1. 学会出展の標準的なファネル
- ブース来訪(推定数)
- ノベルティ受取(手で数えられる)
- 名刺交換(個別接触)
- デモ視聴・資料請求
- フォローアップ商談
- 受注
各段階で「数値」と「離脱率」を取れるようにすると、出展効果の比較・改善ができます。
2. KPI の例(製薬・医療機器メーカー)
- ブース立ち寄り数: 200-500 / 日(大規模学会のメイン動線)
- 名刺取得数: 30-80 / 日
- MQL(フォロー対象): 名刺の 30-50%
- SQL(商談化): MQL の 20-40%
- 受注: SQL の 10-25%
- 受注金額 / 出展費用 = ROI 指標
3. データを取る仕組み
① ブース来訪カウント
カウンター(タリーカウンター)を 2-3 名のスタッフが時間帯ごとに記録。簡易だが十分。動線解析カメラなど高価な装置は ROI に対して過剰投資。
② 名刺の電子化
Sansan / Eight / Wantedly People などの名刺管理アプリで即日電子化。CRM(HubSpot / Salesforce)に「展示会名」タグ付きで投入。
③ フォロー設計
名刺取得から 3 営業日以内にお礼メール、2 週間以内に商談打診、1 ヶ月後に再アプローチ。CRM のワークフローで自動化。
4. ROI 計算式
ROI = (受注金額 × 利益率) ÷ 出展総費用
計算例:
- 出展費用: 50 万円(小間 + 装飾 + スタッフ交通費)
- 名刺取得: 60 枚
- MQL: 30 枚(50%)
- SQL: 9 件(30%)
- 受注: 2 件 × 平均 80 万円 = 160 万円
- 利益率 40% → 利益 64 万円
- ROI = 64 / 50 = 1.28 倍
5. 領域別ベンチマーク(参考値)
- 医療機器メーカー: ROI 1.2 - 2.5 倍(受注単価が大きい)
- 製薬: 直接 ROI 計測は難しい(処方への遅延効果のため)→ 認知度・KOL 接点数で KPI 設計
- 医療 IT・SaaS: ROI 0.8 - 1.5 倍(LTV を含めた評価が必要)
- 人材・教育: ROI 1.5 - 3 倍(リード単価が安いため)
6. 出展先選定にも KPI を活用
過去出展の KPI を学会別に蓄積すれば、翌年の予算配分が客観的に決められます。学会協賛ナビの会員限定情報には、来場規模・想定客層など出展前の判断材料が揃っています。